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Staff Column

院長寄稿「ホメオスタシスには五つの『養』」

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自分のものなのになかなか思い通りにいかないのが私たち人間の体です。
人体は、ホルモン(内分泌系)・自律神経系・免疫系によってある一定の状態を自然に保つように作られています。これをホメオスタシス(恒常性維持)と言いますが、その繊細なバランスはわずかなストレスでも崩れてしまうことがあります。
しかし、この自由にならない体の機能にどうやったら働きかけることができるのか…。 今回はそのヒントを養の字がつく5つの熟語で見てまいります。

五つの「養」

栄養:体とエネルギーの源

私たち人間は、外から取り入れた物質で生かされています。
体を構成する物質を作るタンパク質(アミノ酸)、炭水化物や脂質は分解されて活動エネルギーとなります。ミネラルやビタミンは体の調子を整えるのに欠かせません。水分も忘れていはいけません。人の体はほとんどが水でできているのですから。
これらをバランスよく体に取り入れることの大切さは学校でも学んだことと思います。

休養:疲れを癒すこと

休むことはとりわけ重要です。疲れたら体を休め、質の良い睡眠をたっぷりとることが必要です。
若いうちは睡眠時間が短いことを自慢げに話した時期もあったかもしれませんが、睡眠時間を削って働いたところで、能率は落ちるしミスをするだけで良くないストレスを増やすのが関の山です。睡眠時間が短くなるにつれて肥満度も上がるというデータもあります。

女性の皆さんは、寝入りばなの熟睡時間がお肌のゴールデンタイムであると聞いたことがあるでしょう?これは、先ほどお話しした体に欠かせないホルモン(主に脳下垂体が命令して分泌されるホルモン)が、この眠り始めにたくさん分泌されることからそう言われているのです。
ちゃんと自分に必要な休養が取れているか、今一度自身に問うてみてください。

療養:傷ついたら治すこと

ちゃんと休養を取っていても、人の体の修復力には限界もあります。怪我にせよ病気にせよ壊れる力のほうがオーバーしてしまうと自身の体力だけではなかなか回復しないのです。そのようなときは、お薬などの外からの力も借りてしっかりと治療することが大切です。
早いうちに病気を見つけるための健康診断も広い目で見れば「療養」の一つと言えるでしょう。血液検査は「栄養」や「休養」の状態を数値として見せてくれます。
もちろん、病気にならないのが一番ですが、それには栄養と休養、そして次の「保養」を継続して展開していくことが必要なのです。

保養:心にも栄養を与えること

療養と同じようなものじゃないの?と言われそうですね。違いをご説明しましょう。
美しいご婦人を見て「目の保養になる」と言いますね。(近頃ではセクハラになってしまうのかもしれませんが)これは目というよりは心に栄養をいただいているということです。
そう、保養とは芸術や景色など美しいものを見たり聴いたりしてリラックスし、心を楽しませること。英語のレクリエーションという言葉がピッタリです。
リラックスが自律神経のバランスを整える特効薬であることは言うまでもありません。

教養:知は力なのです

最後は教養です。同じ「養」がついていても、健康の話題にはちょっと異質なものが紛れ込んでいるとお思いですか?
いいえ、実はこれが最も大切かもしれません。体を守るには病気に対する知識がかかせないのです。例えば伝染病や感染症を例にとってみましょう。原因や予防の知識が無ければ自分自身も大切な家族も守ることができません。

何事にも興味を持って積極的に学んでいれば、いつまでも若々しく豊かな心を持った調和的な人間になれるのです。そこまで高い目標を掲げずとも、頭を動かしていればボケ防止という嬉しいボーナスが付くかもしれませんね。

継続することがさらなる力に

いかがでしたでしょうか?
なんだか調子が悪いとき、この「五つの養」を思い出していただき、今の自分に何が足りていないのかな?と思いめぐらせてみてください。特別難しいことはないはずですから、どうか三日坊主にならずに継続してください。怠けている状態が私のホメオスタシスだ、なんて言い訳はダメですよ。

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